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ダイカスト(ダイキャスト)の特色について
アルミダイカスト(アルミダイキャスト)の小ロット生産から試作、加工まで手がける「大健工業株式会社」がお届けする「基礎情報」。こちらではダイカスト(ダイキャスト・鋳造)と呼ばれる製法の特色とメリット・デメリットについてさまざまな角度からご説明します。当社が取り組んでいるモノづくりをご理解いただくきっかけとなれば幸いです。
ダイカスト(ダイキャスト)について
ダイカスト(ダイキャスト)とは、アルミニウムや亜鉛、マグネシウムなどの合金を高温で溶かし、金型に流し込む鋳造法の一種。溶けた金属を流し込んで成型するので、元となる金型次第で高精度で複雑な形状に対応できるのが特徴です。
しかも、大量生産に適しているためコスト面でも有利。とくにダイカスト(ダイキャスト)に用いられる素材のなかでも軽量で耐久性やリサイクル性、省エネ・省資源特性に優れているのがアルミニウムです。当社では、このアルミダイカスト(アルミダイキャスト)製品に特化したモノづくりを行っています。
主なダイカスト(ダイキャスト)製品(部品)
複雑な形状や高精度の製品でも大量に、しかも短時間で製造できるのがダイカスト(ダイキャスト)の魅力。その特色を活かした製品は私たちのごく身近なところに数多く存在しています。
産業用機器・部品 | 自動車部品(エンジン、トランスミッションなど) |
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消費財 | 洗濯機、冷蔵庫、掃除機などの家電品 |
OA関連製品 | パソコン、コピー機、プリンタ、複合機など |
レジャー用品 その他 | 釣具(リールなど)、カメラ、ファスナーなど |
ダイカスト(ダイキャスト)のメリットとデメリット
金属加工の方法としてさまざまな利点を持つダイカスト(ダイキャスト)ですが、注意点もあります。下記では加工特性やコストなどの側面からメリット、デメリットをまとめてあります。
メリット |
1. 大量生産に向き、製造コストも低く抑えられる 複雑で精度が必要な製品でも金属を金型に流し込むという一つの工程で製造できるため生産性が高く、大量にしかも低コストの製品づくりが可能(ただし、鋳造後の加工や仕上げは必要)。 2. 寸法精度が高く、表面が滑らかに仕上がる 他の鋳物に比べ、ダイカスト(ダイキャスト)では高い寸法精度が得られるのが特徴。表面も滑らかに仕上がるため、場合によっては鋳造後の加工が不要なことも。 |
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デメリット |
1. 強度が必要な製品には向かない 溶けた金属を金型に流し込む場合には、周囲の空気や蒸発した離型剤が製品に取り込まれてしまう傾向があるため、どうしても鋳巣と呼ばれる“鬆(す)”が生じる。 しかも、ガスは重量比で数%におよび、製品の強度に大きく影響してしまうこともあります。ダイカスト(ダイキャスト)は強度を必要とする製品、部品づくりには向かない傾向がある。 2. 金型が高価 ダイカスト(ダイキャスト)に不可欠な金型は非常に高価。大量生産に向くダイカスト(ダイキャスト)ですが、逆を言えば少量ではそのコストに見合わない。また、金型が寿命を迎えた場合は同じものを同じコストをかけて再び製作する必要がある。 製造するものにもよるが、一般に金型の寿命は数万ショット~20万ショット程度。一方、流し込む素材が合金でなく純アルミの場合は溶湯温度が高くなるため3万ショット程度となり、コストがかさむ傾向にある。当社では長寿命の金型開発を通じて、こうした課題の解決に取り組んでいます。 |