アルミニウムの特徴③

アルミニウムの特徴③

アルミニウムの特徴について引き続き掲載したいと思います。

アルミニウムの特徴 その③

「低温下に強い」

液体窒素(-196℃)や液体酸素(-183℃)の極低温下でも脆性破壊がなく、靭性が大きいという特性があります。低温プラントやLNG(-162℃)のタンク材として使われている上、最近では宇宙開発やバイオテクノロジー、極低温の超電導関連といった最先端分野でも、この特性が注目されています。普通鋼のように低温になると強度の低下を招くことはなく、逆に温度の低下によって強度が増すので、低温プラント装置にも使用されています。

 

「リサイクル性」

他の金属と比べると酸化しにくく、融点が低いため、簡単に再生できます。また再生地金をつくるのに必要なエネルギーは、新地金と比べてわずか3%で済むことから経済的でエコロジーな材料だといえます。
 

「鋳造性」

アルミニウムは融点が低く、また湯流れも良いです。更に溶けた状態でも表面が酸化皮膜で覆われガスを吸収しにくいという特性があります。このため薄肉の鋳物や複雑な形状の鋳物をつくることができます。 アルミ鋳造品は多くの自動車部品、また各種産業機械部品など幅広い分野で使用されています。